自分のWordPressで学ぶPHP講座(AIの変更を判定する)
はじめにAIにコードを書かせていると、「PHPが読めない自分に、OKかNGかを決める資格はあるのだろうか」と思う場面があると思います。 差分(変更前と変更後の違いを並べた画面)を見せられても、記号の山にしか見えない。結局、AIの「問題ありません」を信じて通すしかない。
でも、判断に必要なのは、全部を読む力ではありません。 必要なのは、次の2つだけです。
危ない形は種類が少なく、パターンで覚えられます。 文法を一から学ぶより、ずっと短い道のりです。
AIが出したWordPressのPHPの変更を読んで、何をしているか・危ない所はないか・版を上げてよいかを判断し、OK/NGを出せること。
書けるようになる必要はありません。 コードを書くのはAIの仕事で、あなたの仕事は、出てきた変更を判定することです。
自分の子テーマにAIが足した「?look=on」の差分を読みます。
そして、OKかNGかと、その理由を3つ言います。
「?look=on」は、URLの末尾に ?look=on を付けて開いた人にだけ、新しいデザインを見せる仕組みです。AIが子テーマ(親テーマを直接いじらずに、上書き・追加だけを置く小さなテーマ。詳しくはNo.02)に足した物です。
最後の単元(No.11)でやります。 そこまでの10回は、この1回のための準備だと思って読んでください。
この講座のコードは、あなたが実際に運用しているWordPressのファイルから引用しています。 例題用に作った物ではないので、読めるようになれば、そのまま次のAIの出力に使えます。
引用では、パスワードや鍵のような値、実際のドメイン名は伏せています。
ドメインは example.com と書きます。
外して大丈夫かなと思うかもしれません。 クラスのような細部が出てきた時は、「中身は追わず、何の部品かだけAIに聞く」で足ります。
講座は、判断の場面に近づく順で5つの区分に分けています。
○ 区分1 地図(No.01〜02)
No.01 PHPはいつ・どこで動くか/No.02 WordPressのファイルの地図。AIが「functions.phpを直しました」と言った時、それがどこの何かを分かるための区分です。コードはまだ読みません
○ 区分2 読むための最低限(No.03〜05)
No.03 変数・配列・関数/No.04 if・isset・foreach/No.05 フック(add_action・add_filter)。書けなくていいので、1ブロックを読んで意味が言えれば十分です
○ 区分3 差分を判断する(No.06〜08)
No.06 差分の読み方と控え/No.07 入力と出力の安全/No.08 本文を一括置換するスクリプトの判定。講座の中心です。入力・出力・控えの3点でOK/NGを言えれば十分です
○ 区分4 サーバーと版(No.09〜10)
No.09 .user.iniの危ない値/No.10 PHP 8.3への版上げ。設定の値と版上げの影響を判断できれば十分です
○ 区分5 判定の型(No.11)
No.11 AIの変更をOK/NGにする5つの問い。卒業課題もここです。毎回同じ問いで答えを出せれば合格です
区分2は記号が多く少し骨が折れますが、出てくる形は10種類ほどです。区分3が山場なので、そこまでに土台を作っておきます。
最後に呼び方の約束です。 この講座では、あなたを「あなた」、コードを書くAIを「AI」、借りているサーバーを「サーバー(Xserver)」と書きます。 子テーマにあるファイルは、そのまま「functions.php」と呼びます。
ゴールは、AIの変更に対してOK/NGと理由を言えること。書く力は要らない。卒業課題は、子テーマに足した「?look=on」の差分を読んで、OK/NGと理由3つを出すこと。